3年目のコロナ禍、DS業界の影響は A

53%が前年比減、減収幅は1割以内 最多

コロナ直前の売上水準、56%が下回る

本紙アンケート44社の回答集計

 3年目に入ってもなお、根本的な収束の兆しが見えない新型コロナウイルス問題。今年初頭に始まった第6波≠ナは、感染力の強いオミクロン株によって、 昨年までを大きく上回る感染者数を記録した。3月下旬にまん延防止等重点措置は解除された一方、引き続き予断を許さない状況の中で、 ダイレクトセリング(DS)各社の事業活動に多大な影響をもたらし続けている。そこで本紙は、コロナ禍の影響やその対応を聞くアンケート調査を実施。 44社の有効回答をまとめた。
1〜6月の売上、増減は?

 次に、1月〜6月の売上高が前年同期(21年1月〜6月)と比べて、どのように変化したかを調査。 集計の結果、有効回答全体の53%を占めた「減った」(20社)が最多となり、16%だった「増えた」(6社)に大差をつけた(グラフB―1参照)。 「ほとんど変わらなかった」(12社)は31%。
 昨年夏に実施した同様のアンケート(21年1月〜6月の売上と20年1月〜6月の売上の増減比較、グラフB―2参照)では、「減った」の構成比は44%だったところ、 これを今回は9ポイント上回った。また、昨年のアンケートで「増えた」は39%に達していたが、これを今回は23ポイント下回る結果となった。 「ほとんど変わらなかった」の昨年は17%で、今回調査で14ポイント拡大させた。今年上半期の業界は、 “第6波”が押し寄せたコロナ禍や物価高騰に起因する国内マーケットの疲弊感も背景に、昨年に比べて苦戦を余儀なくされた様子が窺える。  

(続きは2022年8月4日号参照)