3年目のコロナ禍、DS業界の影響は @
第6波≠ェ影、58%にマイナス影響
プラスの影響、昨年比で11ポイント低下
3年目に入ってもなお、根本的な収束の兆しが見えない新型コロナウイルス問題。今年初頭に始まった第6波≠ナは、感染力の強いオミクロン株によって、 昨年までを大きく上回る感染者数を記録した。3月下旬にまん延防止等重点措置は解除された一方、引き続き予断を許さない状況の中で、 ダイレクトセリング(DS)各社の事業活動に多大な影響をもたらし続けている。そこで本紙は、コロナ禍の影響やその対応を聞くアンケート調査を実施。 44社の有効回答をまとめた。
アンケートでは、まず、各社の今年1月〜6月の売上高に、コロナ禍がどの程度の影響を与えたかを調査。影響の中身はプラス面とマイナス面が考えられるため、 両面を含む総合的に見た場合の影響を聞いた。
回答を集計した結果、もっとも多かったのは「小さなマイナスの影響を受けた」(17社)で、有効回答全体の41%を占めた(グラフA―1参照)。 「大きなマイナスの影響を受けた」(7社)を合わせると58%がマイナスの影響を受けていた。
これに対して、「大きなプラスの影響を受けた」(2社)と「小さなプラスの影響を受けた」(3社)を合わせた割合は計12%にとどまった。 「プラスの影響もマイナスの影響も受けなかった」(8社)は20%となった。
本紙は昨年夏にも、21年の1月〜6月の売上高に対するコロナ禍の影響を聞く調査を実施(グラフA―2参照、有効回答48社、集計期間は21年6月25日〜7月26日)。 1年前のアンケートで、マイナスの影響を受けたとする回答は全体の54%を占めていたが、今回はこれを4ポイント上回った。
(続きは2022年8月4日号参照)