ダイレクトセリング化粧品 ニューノーマルで敏感肌対応が増加

マスク着用で肌悩み深刻に

年代・性別問わず幅広いニーズ

 コロナ禍は、第7波の到来も懸念されており、終息時期の見通しがつかない状況が続いている。マスクを着用する生活は完全に定着した感があるが、 ワクチン接種の進展や重症化率の低下などを踏まえ、夏季における熱中症予防を目的に、 十分にソーシャルディスタンスを確保できる環境ではマスクを外すよう奨励されるようになった。一方で、外出時に人々に目を向けると、 未だに大半の人がマスクを着用している様子がみられる。酷暑でのマスク着用は肌にも悪影響をもたらし、特に敏感肌の人にとっては深刻な悩みとなっている。 ニューノーマル生活が続く中、ダイレクトセリング化粧品各社はニーズに対応したアイテムの開発に注力している。
▲23年のロングセラー新アイテム加え刷新
   ナリス化粧品は、8月21日、1999年にブランドデビューし、 23年の期間に渡り世代を超えたリピート愛用者を持つ敏感肌用のスキンケアブランド「アトデリエ」を全面刷新する。同社のスキンケアブランドとしては、 初めて日焼け止めやバームの新アイテムを加え、全6品で展開する。販売チャネルは、訪問販売および全国のナリス化粧品店舗、通信販売。
 同ブランドは、化粧品会社であるからこそ、「化粧品を使用できない」人の悩みを多く受け止めて開発された敏感肌用のスキンケアシリーズ。 これまで、大人の女性だけでなく、子どもから年配者、男性にも広く愛用されてきたという。同社が実施した調査では、 自身が敏感肌だと答える女性は約6割にも上り、特に20代の若年層では約7割にも上ることがわかった。敏感肌を意識する人が増える中、 「アトデリエ」は、過去10年間で、シリーズ全ラインナップでの売上が175%に伸長している(2010年4月〜2011年3月期と、 2021年4月〜2022年3月度を比較)。中でも、顔用スキンケアアイテムは189%と伸長しており、 最も伸長したアイテムは、泡洗顔料の「モイスチャー フォーム」で240%と大きく伸びた。背景には、敏感肌市場の拡大や、 敏感肌アイテムの支持が拡大していることが指摘される。
 全面的にリニューアルを果たした「アトデリエ」では、全品に、刺激から肌を守るアミノナノファイバーを新たに配合した。 同成分は、ナリス化粧品のオリジナル技術により、安定配合を可能とした成分。また、パウダルコ樹皮エキス、ヤマフジ葉エキス、 キダチキツネノマゴエキスを全品に配合しているほか、それぞれのアイテムに適した植物を主とした成分を配合。敏感肌をやさしく守り、 潤すことで、「化粧品が使えない」「化粧品を使うのが怖い」といった深い悩みに応える。
 ラインナップは、@アトデリエ モイスチャー フォーム(150ミリリットル・税込2200円)、 Aアトデリエ モイスチャー ローション(180ミリリットル・同3300円)、Bアトデリエ モイスチャー バーム(?グラム・同3300円)、 Cアトデリエ モイスチャー ミルク(160ミリリットル・同3300円)、Dアトデリエ モイスチャー UVクリーム(?グラム・同3300円)、 Eアトデリエ モイスチャー バスエッセンス(600ミリリットル・同2420円)。アレルギーテスト、敏感肌パッチテスト、スティンギングテスト、 光パッチテスト、黄色ブドウ球菌試験、サイトカイン産生試験など、?種の専門試験と臨床試験を実施済み。同社では、1人でも多くの人に、 化粧品をストレスなく使用できる喜び、今日より明日の肌に期待できるうれしさを感じてもらいたいとしている。

ドイツ生まれの 高保湿・低刺激処方

 エフエムジー&ミッションが2021年4月に投入したのは、ドイツ生まれの低刺激処方・高保湿スキンケアブランド「フィジオジェル」シリーズだ。 販売チャネルは、公式オンラインショップで展開している。


 

(続きは2022年7月21日号参照)