ヒト幹細胞培養液のコスメシューティカル

OEMが好調、21年売上7割増


立ち上げブランド数は累計100超に


 ヒト幹細胞培養液化粧品の開発・製造を手掛けるコスメシューティカル(所在地・東京都港区、牛島美樹代表)のOEM事業が好調だ。 2020年~21年の2年間で同事業の売上高は3倍超に拡大。事業開始後にクライアントと共に立ち上げたブランドの数は3ケタに達する。 背景には、市場におけるヒト幹細胞培養液の人気の高まりが続いていることや、美容成分の豊富な培養液を生成する技術の採用、 用途等に応じた原料のラインナップがあるという。
 同社は10年前に国内で初めてヒト幹細胞培養液の取り扱いを開始。エステサロン向けの自社ブランド化粧品の企画・販売などを経て、 18年に同培養液専門のOEMをスタートさせた。
 同培養液の先進国である韓国のメーカーで、高い培養技術とノウハウをもつレミーバイオ社と提携。製品化は国内メーカーと組み、 美容液をはじめとするスキンケア全般とヘアケアを中心に取引先を広げてきた。現在の会社売上はOEMが4分の3を占め、残り4分の1の自社ブランドを大きく上回る。
 OEMの直近2年は成長スピードを加速。20年のOEM売上は前年比で約2倍とし、21年も前年比で約1.7倍と伸ばした。 OEM開始後に立ち上げた相手先ブランドは「100を超える」(同社)が、その多くは売上を急増させた過去2年の実績という。

(続きは2022年6月2日号参照)