海外MLM短信 アムウェイインド
インドの財務省監視局(ED、Enforcement Directorate)は4月18日、アムウェイ・インド・エンタープライゼス(ニューデリー) が所有する75億7770万ルピー(約125億円)相当の資産を仮差押えするとともに、同社を告発したと発表した。同局によるマネーロンダリング調査の結果、 MLMを装ったピラミッド詐欺(pyramid fraud)を行っている疑いに至ったという。
仮差押えの対象となった資産は、タミル・ナードゥ州にある同社の土地や工場・建物、設備、車両のほか、銀行口座、定期預金など。 内訳は不動産および動産が41億1830万ルピー相当、銀行残高が34億5940万ルピー。
発表では、同社の会員は、一般の市場で販売・利用されている製品に比べて法外な価格で同社の製品を購入するように誘導されており、 アップラインの会員の得るコミッションが価格に大きく影響していると指摘。新規の会員は製品の使用ではなく、 自身を紹介したアップラインの会員が利益を得るための購入を行っているとしている。
(続きは2022年5月5日号参照)