ヤングリビング 沖縄で「月桃」精油を生産、初年度1万本目標

含有率6倍の 優良株栽培、長寿成分<Tプリ開発も
 ヤング・リビング・ジャパン・インク(所在地・東京都渋谷区、中川利光支社長)は沖縄県で月桃(げっとう、※)を原料とするエッセンシャルオイル (以下Eオイル)の生産を始める。業務用卸や生産過程で得られるフローラル水の化粧水の製造、月桃に含まれる“長寿成分”のサプリメントの開発も手掛ける。 来年は、県内に確保した土地で自社栽培やEオイルを豊富に含む優良株の栽培に着手する。

自社栽培、来春開始
 沖縄の南北大東島と連携して、同島内でタイリン月桃と呼ばれる品種を栽培。初年度(2022年度)で約50トンの原料(葉および茎)の入手と、 ここからEオイル50g、フローラル水4dの生産を見込む。製品換算はEオイルが1万本(1本5_g)、フローラル水が化粧水2万本(1本200_g)。 Eオイルの販売予定価格は「未定」(同社)。
 次年度(23年度)は倍の約100dの栽培、入手を計画。Eオイルとフローラル水も初年度の倍の生産を目指す。
 さらに同年度は、同社子会社の合同会社天然資源研究開発センター(以下開発センター、沖縄県うるま市)を通じて大宜味村に確保した用地で、 シマ月桃と呼ぶ品種の自社栽培にも着手。同品種は約100dの原料の入手と、ここからEオイル30gの生産を見込む。2品種は香りの特性が異なり、 Eオイル含有率はタイリン種のほうが3〜4倍多いという。
 子会社は、沖縄原産の植物を原料とするEオイルの研究、生産などを目的として一昨年12月に設立。 今年2月に契約を結んだ大宜味村内の用地の広さは1万2000坪で、うち約3030坪の畑で来春より自社栽培を行う。
▲沖縄の大宜味村に確保した1万2000坪の土地で、
   2023年度よりエッセンシャルオイルの原料となる
   月桃の自社栽培を始めるほか、蒸留施設や実験室、
   体験・宿泊施設の設置を計画する
(写真は生産計画のフロー図)

 残りの用地にはEオイルの蒸留施設や品質管理のための実験室、体験・宿泊施設を併設する予定。 同社グループは世界各国にEオイル原料用の自社農場や提携農場をもつが、日本では初となる。
 同村の畑では次年度より、タイリン月桃の中でもよりEオイルの含有率が高い優良株の栽培を始める計画


(続きは2022年4月21日号参照)