国センのADR処理概要より 和解不成立の2事業者を公表

借金で投資ソフト、高額な配管洗浄
 ADR(裁判外紛争処理手続)による消費者トラブルの和解仲介・仲裁を行っている国民生活センターは3月17日、21年度第4回分の処理結果概要で、 和解に至らなかった2事案を公表した。各事案は投資ソフトの儲け話とトイレ詰まりに関わる配管洗浄の解約・返金トラブル。 いずれも事業者側が仲介手続きの期日への出席や答弁書等の提出を行わなかった。


【投資ソフトの利用にかかる会員契約の解約に関する紛争(2)】
 19年12月、SNSで知り合った男性と「ネクステージ株式会社」(群馬県前橋市)の担当者にカフェで会い、「このソフトを使えばもうかる」 「もし始めるならお金が必要」と言われ、言われた通りにスマートフォンで会員登録した。日時を変えて複数の消費者金融の無人店舗に連れて行かれ、お金を引き出し、 現金で計77万円を渡した。
 その後、返済ができなくなり、21年2月に裁判所から書面が届き、家族に知られたところで、消費生活センターに相談。あっせんを行ったが解決しなかった。

(続きは2022年4月7日号参照)