トップインタビュー ヤングリ・ヴィング・ジャパン・インク ㊤
ヤング・リビング・ジャパン・インク(東京都渋谷区)の21年12月期売上は前年並みとなった。コロナ禍を背景に輸入のリードタイムが長くなり、
製品プロモーションに影響を生じた。一方で、いわゆる“おうち時間”を快適に過ごすニーズの高まりから、主力のエッセンシャルオイルは好調。
オンラインリクルートの定着で新規登録数と活動会員数は前期を上回った。中川利光支社長に話を聞いた。
(インタビューはオンラインで2月10日実施)
新規8%増、アクティブ会員数も3%増主力の精油、〝おうち時間〟背景に「伝えやすく」
▲中川利光 支社長
21年売上高は「前年比ほぼ同等」
―――21年12月期の実績を伺いたい。売上高は。
「前年比で、ほぼ同等。フラットな着地となった。前の年(=20年12月期)は10%くらいの増収。それに比べると苦労した年と言えると思う。
一方で、製品の出荷数と定期購入する顧客の数は対前年で5%増えた。通期の新規登録数は約8%増、アクティブな会員の総数は約3%増。 客単価も前年と比べてそんなに悪くなかった」
―――昨年初頭の時点では、10~15%の増収を目指していた。売上が前年並みだった主な要因は。
「一番大きいのは、長引くコロナ禍の影響で、プロモーション用の製品をうまく確保できなかったこと。 増えている顧客に対して強気のキャンペーンを仕掛けたかったのだが、一昨年のように在庫を揃えることが難しかった。
また、当社は毎年3月~9月に(海外旅行招待企画の)バケーションチャレンジを実施してきた。条件達成者は翌年2月に旅行へ招待するのが恒例だったが、 昨年の夏に渡航の中止を告知した。キャンセルは一昨年に続き2度目。招待権利はボーナスに振り替えたものの、トリップの価値には代え難いものがある。 このことも影響したと思う」
リードタイム長く 製品プロモに影響
―――在庫確保が難しかったという。具体的には。
「リードタイムの長い製品が増えた。アメリカから日本へ製品が入ってくるまで、以前に比べて2~3カ月くらい余計にかかった。 長い場合、納品まで8カ月ほどかかった製品もあった。かといって、早く送ってもらうと配送コストがかかる。
そのため、ある製品でプロモーションをやりたいのに、倉庫に十分な量がないとかディスカウントしづらいといったジレンマを生じた。 プロモーションで安くなるタイミングを待つようなお客様の注文に響いたり、定期購入の特典用製品の種類が制限されたりもした」
―――製造や原材料調達の状況は。
(続きは2022年3月10日号参照)
(インタビューはオンラインで2月10日実施)
―――21年12月期の実績を伺いたい。売上高は。
「前年比で、ほぼ同等。フラットな着地となった。前の年(=20年12月期)は10%くらいの増収。それに比べると苦労した年と言えると思う。
一方で、製品の出荷数と定期購入する顧客の数は対前年で5%増えた。通期の新規登録数は約8%増、アクティブな会員の総数は約3%増。 客単価も前年と比べてそんなに悪くなかった」
―――昨年初頭の時点では、10~15%の増収を目指していた。売上が前年並みだった主な要因は。
「一番大きいのは、長引くコロナ禍の影響で、プロモーション用の製品をうまく確保できなかったこと。 増えている顧客に対して強気のキャンペーンを仕掛けたかったのだが、一昨年のように在庫を揃えることが難しかった。
また、当社は毎年3月~9月に(海外旅行招待企画の)バケーションチャレンジを実施してきた。条件達成者は翌年2月に旅行へ招待するのが恒例だったが、 昨年の夏に渡航の中止を告知した。キャンセルは一昨年に続き2度目。招待権利はボーナスに振り替えたものの、トリップの価値には代え難いものがある。 このことも影響したと思う」
―――在庫確保が難しかったという。具体的には。
「リードタイムの長い製品が増えた。アメリカから日本へ製品が入ってくるまで、以前に比べて2~3カ月くらい余計にかかった。 長い場合、納品まで8カ月ほどかかった製品もあった。かといって、早く送ってもらうと配送コストがかかる。
そのため、ある製品でプロモーションをやりたいのに、倉庫に十分な量がないとかディスカウントしづらいといったジレンマを生じた。 プロモーションで安くなるタイミングを待つようなお客様の注文に響いたり、定期購入の特典用製品の種類が制限されたりもした」
―――製造や原材料調達の状況は。
(続きは2022年3月10日号参照)