中部局と石川県 連鎖販売「ARK」を同時処分
休憩なし2時間セミナー、「良いチャンス」
勧誘目的を告げず事務所へ連れていき、契約しない意思を示しているのに長時間の勧誘を続けたとして、中部経済産業局と石川県は3月1日、
連鎖販売の「ARK(アーク)」(違反行為当時の所在地・名古屋市東区、現所在地・東京都文京区、東門猛代表取締役)に特定商取引法違反
(勧誘目的不明示、公衆の出入りしない場所での勧誘、迷惑勧誘)で3カ月の業務停止命令と指示を行った。前代表取締役の「葉室一政」に業務禁止も命じた。
同局によれば、少なくとも1月末までA社の取締役を務め、業務遂行に主導的役割を果たしていた。
16年の設立。化粧品群の「Sanctuary(サンクチュアリ)」、健康食品群の「EverGreenLife(エバーグリーンライフ)」などを取り扱っていた。
処分では2事例のトラブルで違反行為を認定。同時処分に加わった県の生活環境部生活安全課によれば、どちらのトラブルも県内で起き、
被害者が県の消費生活センターに相談していた。県内で寄せられていたA社関連の相談件数は、18年4月以降で73件。他の県でも百数十件が寄せられていた。
(続きは2022年3月10日号参照)