アフロゾーンジャパン トップインタビュー
アフロゾーンジャパン(東京都中央区)は22年3月期売上高で40億円を見込んでいる。前期比は48%増(本紙推定、卸ベース)。 体感インパクトを強みとするスプレーガン併用式の美容液や、SNSをうまく活用したオンラインリクルートの浸透が好調の背景にある。 同社の金勉公ジェネラルマネージャーに話を聞いた。
(インタビューはオンラインで2月4日実施)
▲アフロゾーンジャパン
金 勉公
ジェネラルマネージャー
金 勉公
ジェネラルマネージャー
―――今期(=22年3月期)の売上見通しを伺いたい。
「40億円を見込んでいる。まだ2カ月残っているが、2〜3月に行うプロモーションで、予定の数字に到達できると思う」
―――1月までの10カ月(21年4月〜22年1月)の累計は。
「32億円くらい。当初は通期で約30億円を計画していた」
―――かなりの上積みとなる。要因は。
「やはり会員が皆、製品に満足していることが大きい。それに報酬プランがうまく合致している。SNSを使ったオンラインの活動も活発。 成長を実感するようになったのは2020年の秋頃。そこからの勢いが持続している」
―――新規登録数は。
「昨年の4月以降、1万7000〜1万8000人の登録があった。月平均で1700〜1800人くらいとなる。大きなグループが他所から移ってきたということもなく、 既存のリーダーが頑張ってくれた結果。昨年4月には日本で初の『トリプルダイヤモンド』達成者が出た。それ以外の上位タイトルも今期は増えている」
―――アクティブの会員数と主なユーザー層は。
「現在、3万5000人ほどになる。層は40〜50歳代の女性が中心。事業を始めた当時は70歳代くらいの方が多かったが、どんどん下がってきた。 この傾向は、若い方にも製品を使ってほしいという会社の方針と合致する」
―――新規の好調の背景について。
「まず、製品力。(主力美容液の)『ルビーセル インテンシブ 4Uセラム(以下セラム)』は、専用のエアブラシ(=スプレーガン)でミスト化し、 顔に吹き付けて使用する。その体感インパクトもあげられる。遠方に住んでいたり、コロナ禍で会うのが難しいという場合は、エアブラシの貸し出しを行っている。 貸し出しは会社から行うほか、積極的な会員は複数台を貸し出し用に所有している」
―――他の要因は。
「コロナ禍になって、美容業界からの注目が高まった。客足が鈍るなどの影響を生じたエステサロンの経営者が、新しい商材を探す中で当社の製品に興味をもち、 導入するケースが増えた」
―――主力美容液以外の売れ行きは。
「昨年の夏にリニューアルした、ヒト幹細胞培養液抽出物を配合した紫外線対策アイテムは、その後も季節に関係なく売れている」
―――昨年10月に発売した、植物幹細胞化粧品の「ステムバイオームセット」の売れ行きは。
「順調。『セラム』に加えて買われる方が増えている。韓国本社はグローバル展開を推進しているが、法律の関係で、 ヒト幹細胞培養液を使った製品を販売できる国は韓国と日本、アメリカの3カ国に限られる。そこで数年前から、 植物由来の幹細胞エキスを配合した化粧品の開発に力を入れてきた。その成果の一つが『ステムバイオームセット』になる」
―――アメリカ事業の状況は。
(続きは2022年2月17日号参照)