ダイレクトセリング化粧品 回復傾向もコロナ禍前届かず
事業別の実績をみると、ポーラブランドを含むビューティケア事業は売上高が同1.5%増の1741億5000万円、営業利益が同31.6%増の170億6000万円となった。 このうち、ポーラブランドは売上高が同2.2%増の1051 億6800万円、営業利益が同49.8%増の163億7400万円となった。
売上構成比は、委託販売チャネルが68.4%で同5.3ポイント低下、海外が18.8%で同3.4ポイント上昇、国内ECが5.0%で同1・6ポイント上昇、 百貨店・B TO Bが7.8%同0.3ポイント上昇した。各チャネルの売上伸長率は、委託販売チャネルが前期比5.2%減となった一方、海外が24.6%増、国内ECが49.8%増、 百貨店・B TO Bが6.8%増となった。コロナ禍の影響で、人との接触が多い委託販売チャネルが緊急事態宣言等解除後も苦戦が続いた。一方、非接触のEC、 国内に比べて回復が早かった海外の伸長が目立った。
委託販売チャネルは、ショップ数が3227店店舗で前期比553店舗減と、大幅な減少となった。PB(=ポーラ・ザ・ビューティー)店舗数が588店舗で同48店舗減と、 主力のPBをはじめ、厳しい状況が続く。購入単価は、前期比1.5%増と回復したが、顧客数は同5.0%減となった。2020年12月期では、 顧客数の増減が前期比26.0%減と大きくマイナスだったことに比べ、縮小幅は縮んだ。一方、海外店舗数は132店舗で同22店舗増と好調に推移した。
(続きは2022年2月17日号参照)