サンクスアイ トップインタビュー 

愛用特典強化、新規紹介キャンペも手厚く 海外進出候補にインド、インドネシア

 サンクスアイ(本社・熊本市東区、藤原誠社長)の2021年実績は、売上高が暦年ベースで20年を上回った。オンラインリクルートの定着や、 製品プレゼント等の愛用層向けキャンペーンの好評が寄与。総売上の3分の1を占める海外は台湾、マレーシアが順調だった。今年はプレゼント内容の強化、 新規紹介に焦点をあてたキャンペーンを実施。将来的な進出国の候補にはインド、インドネシアを見据える。藤原社長に話を聞いた。
(インタビューはオンラインで2月2日実施)
▲サンクスアイ
藤原 誠 社長

21年は増収新規月1千人

―――昨年(=21年1~12月)の国内の業績を伺いたい。
 「売上は20年より上がったが、19年に比べるとちょっと下がった。利益は逆にプラス。コロナ禍で、イベントなどに経費を使わなくなったことが大きい」

  ―――昨年の新規登録数は。
 「平均で月1000人くらい。コロナ禍という状況を考えれば満足しても良いレベルなのだろうが、コロナになる前はその倍くらいあった。 それを踏まえると、そんなに多いとは言えない」

  ―――昨年、緊急事態宣言などの感染防止措置がリクルート活動に与えた影響は。
 「一昨年はともかく昨年は、もう皆、宣言などが出ても慣れてきた感がある。また、年配の方々でもiPadでセミナーに参加したりと、 オンラインの活動が当たり前になってきた。今までセミナーを開いていなかったような場所にまで情報を届けられている」

  ―――会員のほうで、会場を使ったリアルのセミナーを開催する数は。
 「今は、コロナ前の半分から3分の1くらいではないか」

  ―――昨年、会社主催のイベントは。
 「5月に熊本のホテルで予定していたが、当時の感染状況を考慮して中止した。11月と12月にも各地で少人数制のパーティーを計画していたが、やはり見送った。 参加予定だった条件達成者には、招待枠をボーナスに振り替えて支払った」

  ―――オンラインリクルートで実績を出している事例を伺いたい。
 「オンラインから縁遠そうだった、60~70歳代の女性が中心のグループがあるのだが、会社から何かオンラインの教育をしたわけでもないのに、今や一番活用されている。 だんだん慣れて、それが普通になり、楽しみにもなってきたパターンと言えると思う。そういった年配の方たちの順応には良い意味で驚かされている」

  ―――従来型のリクルートの状況はどうか。
 「対面の活動で成果をあげているグループは、浜松や福山、長崎などを中心に活動している。宣言などの対象になりにくいエリアということで、 割と集まりやすいのではないかと思う」

 
▲2年前の子会社合併により、
主力サプリメント「プロフィル」の
主成分であるプロテオグリカンは、
原料となる鮭の鼻軟骨細胞の
培養技術研究を推進
―――会社の実施したキャンペーンで、反応が良かった事例は。
 「新規の紹介に対する報酬を増額するスポンサーボーナスや、〝3箱購入で1箱プレゼント〟といったキャンペーンをやった時は売上が大きくあがった。 ほかにも、中間層やリーダークラスを対象としてランクアップに対する追加報酬などをやったのだが、 分かりやすさであったり活動を始めたばかりの人の取っつきやすさなどが受け入れられたと思う」

  ―――昨年の製品の売れ行きは。
 「『(フルボ酸含有健康食品の)パーフェクトミネラルアイ』と『(プロテオグリカン含有健食の)プロフィル』の2製品で売上の過半数を占める。 伸びたのは、2年前に発売した『(ファイトケミカル健食の)ジョージェネックス』。

 
(続きは2022年2月10日号参照)