ナリス化粧品「石けん」「日焼け止め」の使用多く

=男性のスキンケア実態調査= 女性用化粧品「肌に合う」が3割超
  ナリス化粧品(本社・大阪市福島区、村岡弘義社長)はこのほど男性のスキンケアの実態調査を行った。その結果、石けんや日焼け止めなど、 男性用アイテム以外の化粧品を使用している男性が多いことが分かった。
 調査は、全国の15歳〜54歳の男性1907人を対象にインターネット上で実施した(1次調査・1月6日〜1月10日、2次調査・1月17日〜24日、 設問内容によりn数は異なる)。まず、15歳〜54歳の男性1907人に、スキンケアを行っているか否か聞いたところ、「しっかりしている」 「まあまあしている」を合わせた「している」と答えた男性は、全体で約4割に上った。年齢別では、 「している」と答えたのが半数を超えるのは10代から20代で、10代後半では50.3%、20代前半では51.4%、20代後半では52.7%となった。30代を超えると、 すべての層でスキンケアを「している」という回答よりも「していない」という回答が上回り、30代以上の世代には、スキンケアがそこまで浸透していないことが窺える。 年齢が上がるにつれ、スキンケアを「していない」と答える男性が増え、50代では8割以上が「していない」と回答した。
 「自身の顔の容姿が気になるか否か」という設問(n=1394)では、「とても気になる」「まあまあ気になる」を合わせて、 20代前半では約8割の人が「気になる」と回答。10代から40代前半の世代は、すべて70%台の人が「気になる」と答えており、世代による差は少なかった。 一方、40代後半から70%を切り、60%台に減っている。また、スキンケアを「全くしていない」と答えた以外の1394人と、容姿が気になるか否かをクロス集計して分析すると、 スキンケアを「しっかりしている」と答えた男性の7割以上が、容姿が「とても気になる」と答えており、スキンケアと容姿への関心には相関があると考えられた。
 スキンケアを「全くしていない」と答えた以外の男性1394人に、スキンケアに使用しているアイテムをすべて選んでもらった。その結果、最も使用しているのは、 石けんを含む「洗顔料」で約7割。比較的若年層の使用者の割合が低いことが見受けられるが、若年層は「クレンジング」の使用者が多いことから、 「洗顔料」と「クレンジング」はどちらかを選んでいる可能性が高いと考えられる。これに、「化粧水」が続くが、全体では45.5%と、1位の「石けん」と大きく差が開いた。 このほか、「乳液」「クリーム」などオーソドックスなアイテムについては、年齢層による使用率の差はさほど見られなかった。 「日焼け止め」の使用率はアラフォー世代が高いが、さほどの差はない模様。「美容液」「ふきとり化粧水」「パック」 「マッサージ」といった1段階手間のかかる特別なケアを行うためのアイテムでは、若年層と高齢層の使用率の差が大きくなった。

(続きは2022年2月10日号参照)