カイアニの今期戦略 「コミッティ」で選抜リーダーと協働

定例イベント再開、加藤社長「仕掛け作り終えた」
 昨年6月、加藤嘉明社長の就任で新体制を始動させたカイアニジャパン(本社・東京都港区)は、フィールドとの協働体制構築に力を入れている。 その一環として、トップ会員や将来有望な若手リーダーを選抜した「コミッティ」を発足。 今期(22年12月期)より再開する定例イベントの運営に携わってもらうほか、製品政策面で意見を取り入れるなどしていく。 前期(21年12月期)の売上は前年並みを確保。「就任後の半年で仕掛け作りを終えた」(加藤社長)として今期の成長を見込む。
 同社は昨年11月2日、コロナ禍で見送っていたオンサイト開催のイベントを2年ぶりに実施。「シーズン2」と題し、 会場の宇都宮市文化会館に約200人を集めた。
 イベントは会社と会員のコラボレーションによって実現。リーダークラスの8人をメンバーとする「イベント委員会」を立ち上げ、 ZOOMミーティングで企画を練った。
▲2年ぶりのイベントとなった昨年11月の
   「シーズン2」(=写真)は、「コミッティ」の
   母体となったイベント委員会が企画
 当日は、ビジネスマインドの醸成に焦点を当て、製品中心だった過去の内容を一新。新体制において克服すべき課題にあがる、 新規リクルートの活性化という目標の共有のため、「全面的にビジネスを打ち出し、 若い世代を増やしていく取り組みの重要性や今後の具体的なビジョンを示した」(加藤社長)。
 その後、「イベント委員会」を発展させる形で、「コミッティ」を正式に発足。同委員会に参加した会員の一部に加え、 リクルート活動に熱心なグループのリーダーや将来的な成長が見込まれる若手を新たに選抜した。
 「私が社長に就く前にも、『コミッティ』と似た性格の組織が運営されていたが、前任者の退任やコロナ禍が重なり、 実態が希薄となっていた」「今の『コミッティ』は、参加者に対する優遇措置や特典などは特にない。 それだけに責任感を強くもった会員が参加してくれている」(加藤社長)。
 12月時点の参加者は9人。年代は40歳代を中心に、30歳代後半から60歳代半ばまで。

(続きは2022年1月20日号参照)