ドクターセラム 主力商材「シルクフィブロイン」を紹介

=第26回国際個別化医療学会= 脂質・糖代謝など多様な機能性発表

▲吉川社長が脂質代謝・糖代謝
   ・腎機能抑制について発表
 サプリメントや化粧品等の製造・卸を手掛けるドクターセラム(本社・東京都渋谷区、吉川育矢社長)は、 11月28日に東京・日本橋のプラザマームで開催された「第26回国際個別化医療学会学術集会」に出展し、主力商材「シルクフィブロイン」について、 臨床研究におけるデータとともに機能性を紹介した。
 同学会は、バイオテクノロジーに基づいた患者の個別診断と、治療に影響を及ぼす環境要因を考慮に入れた上で、 多くの医療資源の中から個々人に最適な治療法を提供する「パーソナライズド・メディシン」の実現のために、研究・技術・実践の推進を目的としている。 今回は、「Diversityがつなぐ個の医療│治療と予防の最適化を探る」と題して、現地開催とWeb配信のハイブリッド形式で開催された。
 ドクターセラムは、学術集会において、コロナ禍で生活様式が変わり、〝コロナ太り〟など健康管理を気にする人が増えている中、 さまざまな機能性を有する「セラム│シルクフィブロイン」を訴求した。また、吉川社長は、脂質代謝・糖代謝・腎機能抑制について発表を行った。
 「セラムーシルクフィブロイン」は、糖尿病・メタボリックシンドローム対応のロングセラー健康素材。東京農業大学の長島孝行教授と共同開発した。 元々はダイエットニーズに向けに訴求していたが、継続的な臨床試験によってさまざまな機能性が見出されたことから、「エビデンスに基づくサプリメント」として、 メタボ対策、糖尿病対応の健康素材を求める層にもユーザーが拡大している。
▲セラム│シルクフィブロイン
 原料となるシルクは、制菌性、抗アレルギー性、UVカット性能、形状変化、吸脂性、無味無臭といったさまざまな機能性が注目されてきた。シルクフィブロインは、 シルク繊維からセリシンを除去して純粋なフィブロインタンパクのみを特殊製法によって抽出したもので、 「消化しづらい一方で、脂を多孔質が吸着・排出する」という吸脂特性に着目し、当初はダイエット対応素材として認知されていた。エビデンスの取得にも注力しており、 これまでの臨床試験によって、コレステロールや中性脂肪、血糖値、HbA1cなどの改善に有用であることが分かっている。
 さらに、近年では糖尿病腎症における腎機能低下抑制作用があることも分かっている。ナノレベルで多孔性構造という同素材の吸着特性が、 腸内の毒素を便として除去する目的に適していることとして、医療関係者からも注目を集めている。
(続きは2021年12月16日号参照)