海外MLM短信 米FTC

MLMなど1100社に警告書を通知虚偽の儲け話、最大4.3万㌦の罰金

 米FTC(連邦取引委員会)は10月26日、MLM企業などを対象に、消費者を欺いたり誤解を招く表現を行った場合、 罰金が科される可能性があると警告する通知を行ったと発表した。FTCが過去に扱った重要事件のような儲け話を主張した場合、会社やその代表者に対して、 違反1回あたり最大4万3792ドル(約500万円)の民事罰が科せられるとしている。通知した事業者数は1100カ所以上で、 米国内で営業するほとんどのMLMが含まれる。
 発表の中でFTCは、コロナ禍で多数の国民が経済的困窮に直面する中、儲かることを謳う広告が急増し、MLMや勝ち目のあるという投資方法の指南、 安定した副収入を謳うギグワークが注目を集めていると指摘。このため、事業者に法令遵守と違反行為の抑止を求めるため、違反行為にペナルティがともなうことを警告した。F TC消費者保護局ディレクターの名前でも「消費者が餌食にされてはならない」「今回の通知は、人々を騙した企業が重い代償を払うことを確実にするもの」と強調した。
(続きは2021年11月11日号参照)