ヤクルト カップdeヤクルトを期間限定販売

=若年女子向け「三つ星Factory」= デザインや一部原材料を見直し

▲今年も期間限定で販売する
 ヤクルト本社(本社・東京都港区、成田裕社長)は9月13日、食べるタイプのヤクルト「カップdeヤクルト」 を来年4月下旬までの期間限定で販売する。 今回はパッケージデザインや処方を見直してリニューアルし、訴求力を高めた。販売目標は1日当たり8万9000個。
 同商品は、20~30代女性向けブランド「三つ星Factory」の商品として、 2014年10月に誕生した。当初は2015年3月末までの期間限定商品だったが、 売上が好調だったことに加え、ユーザーから「販売期間を延長してほしい」などの声が聞かれたことから販売期間を延長した。 その後も期間限定商品として販売しており、2018年は北海道胆振東部地震の影響によって生乳の供給が逼迫して原料(生クリーム) の調達に影響が出たことで販売中止としたが、生産に必要な生クリームを調達できる見通しが立ったことから年明けから期間限定商品として展開。 以降も、人気アイテムとして好評を博してきた。
 「カップdeヤクルト」は、ヤクルトの風味が生クリームとマッチし、濃厚な味わいとすっきりとした酸味の2つのおいしさが特徴。 同社独自の「乳酸菌シロタ株」を1個当たり10億個含有しているほか、1個当たり100キロカロリーと、 カロリーを気にする女性が安心して食べられるよう配慮した。今回は、おいしさをそのままに、原材料の一部を見直した。80グラムで税別115円。
 デザインは、「健康を気にする〝大人女子〟向けのシックなイメージ」をコンセプトとしている。キャッチコピーは、商品タイプを想起させる 「食べるヤクルト」として、分かりやすさを訴求した。リニューアルしたパッケージデザインは、赤基調のデザインイメージを踏襲しつつ、 天面の企業ロゴ、キャッチコピーの「食べるヤクルト」、期間限定がより目立ちやすいデザインを採用した。


 「三つ星Factory」は、美容や健康への関心が高い20~30代の「こだわり女子」にターゲットを絞り込んで2012年5月に立ち上げたもの。 ブランドのスタッフも同年代の女性が担当しているのが特徴で、独自の視点でヤクルトの〝健康へのこだわり〟〝おいしさへのこだわり〟 〝品質へのこだわり〟に加え、〝女性ならではのこだわり〟を訴求している。主なラインナップは、第1弾として投入した美容ドリンク 「CHOBI」と、初の「ヤクルト味アイス」として数量限定で販売している「アイスdeヤクルト」。
 「CHOBI」は、コラーゲンの生成をサポートするパフィアエキスを配合した美容飲料。ビタミンCも配合し、 美容に関心をもつ女性に訴求している。容器デザインにもこだわり、紙パックで持ち運びや分別しやすいよう配慮した。 「アイスdeヤクルト」は、「スイーツ感の高いヤクルト風味のアイスを食べたい」というユーザーからの要望を受けて商品化に至った。 ヤクルト独自の甘酸っぱい風味と、生クリームのコクを楽しめるアイスクリームとして訴求している。
(続きは2021年9月2日号参照)