海外MLM短信 20年の台湾MLM市場
台湾FTC(公正取引委員会)が実態調査をもとに8月18日までにまとめた2020年の多層次傳銷事業(MLM、連鎖販売取引)企業の総売上高は、 前年比4.8%増の980億900万ニュー台湾ドル(約3547億円、以下NTドル、グラフ参照)となり、前年に続いて過去最高額を更新した。 企業数、販売員数はいずれも減らした。
実態調査は今年3月に実施。営業実態が確認された314社の有効回答を集計した。前年比は20社の減少で、過去10年でもっとも少なかった。
このうち、年間売上が10億NTドル(約36億円)以上の会社は22社で、前年から2社増。これら22社で総売上高の73.9%を占め、 構成比は昨年より1.4ポイント高めた。 品目別の売上ランキングは「栄養食品(健康食品)」がトップで前年比4.7%増の637億1893万NTドル。総売上高の65%を占め、 市場拡大をけん引した。2位は「美容保養品(化粧品)」で同14.9%増の170億424万NTドル、 3位は「清潔用品(ホームケア製品)」で同8.4%減の34億8207万NTドル。 アクティブな販売員の延べ総数は348万9191人。前年比は5.6%減で、減少は7年ぶり。 延べ総数から複数の企業に掛け持ち登録するケースを除いた推計人数は347万7700人で、前年比は5.4%減。
(続きは2021年8月26日号参照)