「リーウェイ」に停止6カ月、2年で売上136億円 消費者庁が特商法処分
「パーティアプラセンタ」(会社サイトより)
追加契約の仕組みは〝リエントリー〟と呼ばれ、自分自身を新規として勧誘・紹介する形を取っていた。 取引対策課は、〝リエントリー〟にともない、改めて概要書面と契約書面を交付する義務について「法令上の仕組みからするとそうなる」 「基本としては交付の義務がかかるという整理をしている」とした。〝リエントリー〟の際、 実際に交付が行われていたかについては「(同庁で)確認していない可能性はある」 「PIO―NETの苦情相談をみると(新規登録時に)『書面交付されていない』という事案はあった」とした。
同社は14年の設立。いわゆるプレマーケティングを経て、18年6月に開業した。過去2期は19年12月期=約56億円、 20年12月期=約80億円の計約136億円を売り上げていた。連鎖販売の会員数は延べ約7万人。会社の従業員数は約40人。 名古屋市、大阪市、福岡市、大分市に支店を設けていた。
「パーティアプラセンタ」と称する鹿の胎盤が主成分の健食を主力に、化粧水や美容マスクを取り扱っていた。 報酬プランはバイナリーとユニレベルの複合型を採用していた。
初回登録時に購入が必要な商品セットは4種類が用意され、もっとも高額な〝ダイヤモンド〟(税込み31万5000円)では、 いわゆる追加ポジションが3カ所付与された。
報酬は〝RW〟と呼ぶ独自のポイントで支払い、税抜き購入額で83.5円につき1RWを付与。 月2回、現金に交換でき、現金化した金額の10%を手数料として徴収していた。
(続きは2021年8月19日号参照)