日本シャクリー トップインタビュー ㊦

見込み客向け説明会、ZOOM開催が定着

▲日本シャクリー
髙杉茂男社長    

ビジネス 会員向け トレーニング・会合も配信に転換

 前回(6月3日号3 面)に続き、日本シャ クリー(本社・東京都 新宿区)の髙杉茂男社 長に前期の状況や取り 組み、今期の計画を聞 いた。(インタビュー はZOOMで5月14日 実施)
愛用会員づくり コロナで難しく
  ―――新型コロナウイ ルス問題が響き、前期 (=20年3月期)の新 規会員の流入は厳しか ったという。どのよう な登録状況だったか伺 いたい。
 「ディストリビュー ター(=ビジネス会員) のカテゴリーでは、登 録は前の年(=?年3 月期)とフラットなレ ベルで、売上も2期連 続で前年を上回った。 ただ、メンバー(=愛 用会員)の新規はかな り少なくなり売上も減 少した。  メンバーをつくるこ とを得意とするグルー プは、往年のスタイル で活動していた。例え ば、プロスペクトにセ ミナー会場で製品など のプレゼンテーション を聞いてもらい、帰り 際に登録いただくとい った形。それがコロナ で非常にやりづらくな った」
  ―――アクティブ会員 の人数と購入単価は。
 「ディストリビュー ターは微増で、メンバ ーは減った。登録の状 況がそのまま反映し た。アベレージオーダ ーは少し高くなった が、これは単価が低く なりがちな新規の減少 が影響していると見て いる」
 
特別報酬2度延長 20代女性が増加
―――リーダークラス の「スーパーバイザー (以下SV)」の昇格 状況は。
 「昨年の7月から 『名誉称号昇格ボーナ ス(※1)』を実施し た。昇格者には、この プログラムの達成を目 標に頑張った『SV』 が少なくない」
  ―――期間限定の追加 プログラムは、昨年3 月から、新規の初回注 文額を条件とする「シ ェア・イットボーナス (※2)」も行った。 こちらの反響は。
 「昨年9月までの予 定でスタートしたが、 今年の3月まで延長 し、さらに、より多く の人にチャンスを掴ん でもらうため9月まで の再延長を決め、今も 実施している。  昨年の後半から、業 界経験のない?代後半 くらいの女性の登録が 増えている。毎月のオ ンラインミーティング に登場するウィナーを 見ても、若い会員が増 えてきた。このプログ ラムを魅力の一つに感 じて、その世代が盛り 上がってきているよう に思う」
  ―――インセンティブ トリップは、コロナ禍 のため報償のパリ旅行 を見送った。
 「飛行機代や宿泊代、 ディナー等の予算は、 キャッシュに換算して 約250人の達成者へ 支払った。通常、様々 な事情で参加できない 会員もいるが、今回は 全員に支払ったので、 出費としては例年より 多かった」
 
リモート手法の教育 「まだ試行錯誤」
―――コロナ禍でオン ラインのリクルート活 動が業界に広まってい る。御社ではどうか。
 「コロナ禍の初期か ら、色々なSNSやZ OOMをうまく使って いるグループがあり、 新規登録数で常にトッ プクラスを維持してい る。ただ、一方ではま だデジタルに不慣れな 会員も多く、リモート の手法が広く共有され てはいない」
  ―――オンラインの活 動に対する会社の方針 は。
 「フェイストゥフェ イスでコンタクトする スタイルを弱めてはな らない。が、そこにプラスアルファして、法 律に適合する形でリモ ートでも活動できるグ ループを増やしていく ことは大事と考えてい る。  ただ、リモートで新 規を増やすスキルと、 その方法を周囲に教え るスキルは別。会社の 営業スタッフも、出張 の機会が減りリモート ワークが多くなる中 で、新しい手法を学ば せるにはどのようなト レーニングがよいの か、まだ試行錯誤の段 階にある」
  ―――会社主催セミナ ーのオンラインによる 実施状況は。
(続きは2021年6月10日号参照)