「アイエムエス」に停止6カ月、代理店統括者にも
消費者庁は11月30日、連鎖販売取引事業者の「アイエムエスジャパン」(本店所在地・大阪市中央区南船場)と、ア社と連携・共同して事業を行っていた個人事業主 「佐藤彰芳(さとう・あきよし)」(所在地・東京都江東区豊洲)の1社1事業者それぞれに対して、特定商取引法違反で連鎖販売事業と訪問販売事業に6カ月の停止命令を出した。 「佐藤ー」と、ア社社内で主導的役割を果たしていた「前原健二」には、業務禁止も命じた。
認定した違反行為は氏名等不明示、書面不交付、契約解除に関わる不実告知。
ア社は、17年頃から、「BRIDGEファーストクラスA」と呼ぶ福利厚生サービスのオンラインモールを運営(会社設立は86年)。 同サービスを利用できる連鎖販売事業を行い、会員となるには約29万円の支払いを必要とした。
同庁取引対策課によれば、20年3月期で約2億5700万円を売り上げていた。「佐藤―」はア社の「代理店統括代表」を自称し、 一連の事業の元締めのような立場にあったという。
さらに同日、ア社と「佐藤―」が主導して同様の手口を展開している連鎖販売業者「株式会社RS」(所在地・大阪市中央区瓦屋町、水野博章代表)の社名公表も行った。
(続きは2021年1月7日号参照)