海外MLM短信 19年の韓国・後援訪販

総売上3年連続のマイナスに 最大手のアモーレ社14%減収
 韓国FTC(公正取引委員会)が9月22日までにまとめた「後援訪問販売」事業者の2019年における合計売上高は前年比2.5%減の 3兆568億ウォン(約2862億円)だった。6.0%減だった17年、0.2%減だった18年に続き3年連続の減少。 シェアトップのアモーレパシフィックの二ケタ減収が響いた。FTCは13年に後援訪販市場の調査を開始。市場規模は拡大を続けていたが、 16年(3兆3417億ウォン)をピークに縮小が続く。
 後援訪販は、自身の販売実績と直接紹介した販売員の販売実績が報酬支払い対象となる、訪販と多段階販売(MLM、連鎖販売取引)の中間的形態。 19年の多段階販売の合計売上は前年比0.2%増の約5兆2284億ウォン(約4894億円、付加価値税含む)。
 調査対象事業者数は2189社で、前年より465社減(主宰企業の代理店等を含む、前年は114社減)。調査開始後、最大の下げ幅となった。 FTCは、廃業や訪問販売への業態替えを背景に指摘している。
(続きは2020年11月12日号参照)