ニュースの断面 「48HD」めぐる既払金返還請求訴訟

横浜地裁で会員10人が和解 口座への振込完了和解金額は「全員が納得できる内容

 昨年9月より横浜地裁で争われていた、「48(よつば)ホールディングス」(以下48社、札幌市)に連鎖販売取引契約で支払った既払い金の返還を求める 集団訴訟(9月17日号1面詳報)が和解したことが分かった。和解条件に口外禁止条項が含まれたため具体的な和解金額は不明。 が、原告代理人の弁護士は「原告の全員が納得できる内容」と話している。
 9月中旬に行われた弁論準備手続期日において、最終的な和解条件を合意したもの。その後、10月中旬までに、原告代理人の弁護士が管理する指定口座に 和解金の全額が振り込まれたという。
 原告は連鎖販売会員33人で、訴状での請求総額は約3600万円(訴訟費用含まず)。48社は7月上旬に請求総額の6割に相当する約2100万円を返金する 和解案を示していたが、受領したコミッション(連鎖販売の特定利益)の額が既払い額を上回った原告10人近くを返金対象から外す条件などが含まれたことから、 条件の修正交渉などが続けられていた。
 なお、東京地裁で昨年8月に提起され今年1月に和解した別の集団訴訟は、会員8人の請求総額約2200万円(訴訟費用含まず)に対して、 8割に相当する約1800万円を48社が支払う条件で和解している。
(続きは2020年10月22日号参照)