消費者庁の21年度予算概要 相談員のテレワーク環境整備、44億円増要求
具体的には、感染症問題や他の自然災害等で消費生活センターの相談員等が出勤できない事態などを想定。 相談対応業務に不可欠なPIO―NET(全国消費生活情報ネットワークシステム)を職場の外から利用できるように、 システムに接続する端末を相談員の自宅等に配備可能とする。
さらに、SNS等を活用したオンライン相談、テレビ会議システムの構築などを地方公共団体に対して支援。PIO―NET等に係るインフラの強靭化、 デジタル改革に関する取組も推進する。
これら〝消費生活相談体制のデジタル化〟の予算には、前年度より11億5000万円多い32億5000万円を要求した「地方消費者行政強化交付金」からも 一部を充てる。
国センの交付金を原資とする新規事業は、海外事業者との取引でトラブルに見舞われた消費者の相談対応に3億円を充当。 国センが運営するCCJ(越境消費者センター)における紛争解決のための体制・機能強化に使う。コロナにともなう〝新しい生活様式〟や デジタル社会に対応した相談業務を実現するためとして、デジタルトランスフォーメーション関連の取り組みの調査等にも2億7000万円を計上した。
(続きは2020年10月8日号参照)