ハーバライフ・オブ・ジャパン ポール・モリ社長 トップインタビュー
国内MLM業界が新型コロナウイルス問題で大きな影響を被る中、ハーバライフ・オブ・ジャパン(本社・東京都港区)の業績は堅調だ。 第2四半期(20年4月~6月)は新規、売上とも前年同期の実績を上回り、通期でも増収を視野に入れる。2月頭の全国大会延期を機に、 毎週の会社主催のZOOMミーティングが定着。ビジネス意欲の維持・向上につながったことから、今後は現場開催の難しいセミナー、 ミーティングもオンライン開催を計画する。ポール・モリ社長に話を聞いた。
(インタビューはZOOMで7月1日に実施)
―――新型コロウイルスで、2月8日~9日にパシフィコ横浜で予定していた「ジャパン・スペクタキュラー2020」の延期を開催直前に決めた。
その後の対応を伺いたい。 「当時は、アジア各国で急速に感染が広がりつつあり、国内でも横浜港に帰港した大型クルーズ船の乗客の感染が報じられていた。 メンバーの皆さんの安全と健康を考えて延期することとし、後に中止を正式に決めた。参加チケットを購入された方には、全員へ全額を返金する手続きを進めている」
―――全国大会で予定した内容の振替えは。
「リーダークラスの会員と話し合って、ZOOM会議を毎週開き、ここで全国のメンバーと内容をシェアしていくことにした。1回目は2月7日に開き、 6週間かけてシェアした。最終回はレコグニションナイトと銘打ち、表彰対象だった方にスピーチしてもらった」
―――視聴者数は。
「毎回、IDベースで約500人。他の方と一緒に観るケースも含めると600~700人だろう。ZOOM会議は今も続けており、 毎週金曜の夜9時から1時間の配信が定着している。現在の視聴者数も600~700人くらいだ。6月からは、平日の昼間にもオンラインで ビジネストレーニングを始めた」
―――会員の反応は。
「会場まで来られない遠方の方でも参加できるため、歓迎されている。ZOOM自体も、数年前からメンバーのトレーニングなどに使い、 メンバー間のミーティング等にもよく使われていた。今では、ネットを通じて一緒に運動したり、クッキングセミナーを開いたり、様々な方面への活用が進んでいる」
―――全国大会を毎年初頭に開いてきた。来年は。
「2月にパシフィコ横浜の新ホールを抑えた。現時点では開催の予定だが、今後の状況により難しいようであれば、オンラインでやることも考えている」
―――第3四半期(7~9月)の再開を予定しているセミナーやイベントはあるか。
「今のところ、ない。状況が改善してくれば、第4四半期(10~12月)くらいに再開するかもしれないが、現状は未定」
―――再開の目安は。
「国内の感染状況や政府のアナウンスなどを参考としている。第一はメンバーと社員の安全。それが守れそうにない状況でやることはない」
―――オンライン配信による実施は。
「『HOM(ハーバライフ・オポチュニティ・ミーティング、※1)』は、8月からZOOMでやろうと考えている。会場では1時間ほどかけていたが、 オンラインだと集中力が続くかどうか分からないので、30分くらいにまとめてやりたい。『HOM』は海外市場でもオンラインでやる国が増えている」
―――他のセミナーやイベントの配信は。
「『HOM』と同じく、未登録の方の参が中心の『ハーバライフ・デイ』は、シェイクの試飲や抽選会などを行ってきた。これをオンラインでやることは難しい。 『STS(サクセス・トレーニング・セミナー)』は、毎週金曜のZOOM会議と内容が一部、重なる。今はZOOM会議のほうをメインのトレーニングとして 続けていくつもり。35歳未満の会員を対象とした『ジェネレーションHトレーニング』は、コロナと関係なく以前からZOOMでやってきている」
―――海外でオンライン配信が盛んな国は。
「APACでは台湾やオーストラリア。が、コロナ問題が起きてから、他の国もZOOMでトレーニングやドクターセミナーを行い始めている」
(続きは2020年7月16日号参照)