フォーデイズ 3月期3期連続の減収、損益は計画上回る増益
フォーデイズ(本社・東京都中央区、和田佳子社長)が6月23日までにまとめた20年3月期実績(海外市場含む)は、化粧品の伸長や海外市場の拡大が 寄与した一方、健康食品の苦戦などから3期連続の減収となった(グラフ参照)。年度末には、新型コロナウイルス問題にともなう感染対策のため各種セミナー、 イベントを自粛。新規顧客獲得の機会を減らし、売上に響いた。損益は営業・経常利益で計画値を上回る増益を達成。純利益は4割減だった。 21年3月期の予測値は、新型コロナウイルス問題の影響から見送った一方、売上高で「300億円台を維持することを目標」(同社)としている。
20年3月期の売上高(税抜きベース)は前期比4.2%減の322億2900万円。昨年6月公表の計画値(346億円)では増収を見込んでいたが、 約23億7000万円の未達となった。2割減だった前期は、特定商取引法処分にともなう連鎖販売取引事業の一部業務停止期間が期初(18年4~5月)に 重なったほか、通常営業再開後も処分前より厳格な登録・勧誘体制を取ったことが響いていた。
損益は営業利益が同2.9%増の22億1700万円、経常利益が同3.3%増の26億8600万円、純利益が同39.3%減の11億3200万円。 昨年6月公表の計画値との差は、営利が1億1700万円のプラス、経利が1億8600万円のプラス(純利は計画値非公表)。
同3月期末の会員数は「25万人」(同社)で、毎月の定期購入(オートシップ)の利用率は「9割弱」(同)だった。
製品カテゴリー毎の売上は、核酸ドリンクの「ナチュラルDNコラーゲン」を主力とする健康食品部門が同6.3%減の261億7300万円と苦戦。 期中の新製品は、膝関節をサポートする機能性表示食品「Jチャージ」やイクラ油の「レッドDHA」を投入。刷新による発売は、アミノ酸サプリメントの 「アミノアクティーEX BCAA&グルタミンプラス」 やキノコ健食の「イムノバイタルHI」など。
(続きは2020年7月9日号参照)