海外MLM短信 24年の韓国市場

総売上8・5%減の4・5兆ウォン 上位7社減、販売員8年連続減



 韓国FTCが7月30日までにまとめた2024年の韓国の多段階販売(MLM、連鎖販売取引)市場は、総売上が前年比で8.5%減の約4兆5373億934万ウォン(付加価値税含む、約5037億円)だった。2年連続のマイナス成長で、15年以降の過去10年で最低だった。22年は過去最高の約5兆4166億ウォンに達したが、急速な市場規模の縮小が進んでいる。
 調査対象企業数は今年4月時点で営業実態のあった105社で、社数は前年から7社減。過去10年を見ると、18〜19年の130社をピークとした減少傾向が続く。
 売上上位20社(表参照)の総売上に占める構成比は87.5%で、前年より0.2ポイント低下した。20社の合計売上の前年比は8.1%減で、総売上の減少率を0.4ポイント下回った。
 登録販売員の総数は687万1890人で、前年比は4.6%減。過去10年で最多だった18年(約903万人)に対して、約216万人のマイナスとなった。なおFTCは、複数の会社に重複登録するケースを踏まえ、実際の人数は総数より少ないとしている。
 所謂ビジネス会員にあたる、後援手当(コミッション等)を受け取った販売員の数は115万6733人で、前年比は7.5%減。8年連続の減少となり、ピークだった16年(約164万人)から約49万人のマイナスとなった。

(続きは2025年8月28日号参照)