ポーラ・第2四半期業績 減収幅縮小も予断許さず
下期に最高峰ブランドで攻勢
新サロン戦略は全貌見

好調なオルビス
ポーラは予断許さず
他のブランドの売上高をみると、オルビスブランドが同3.3%増の247億8500万円、Jurliqueブランドが同9.8%減の36億9900万円、育成ブランドが同0.5%減の72億2500万円となっている。前期まで小林社長が陣頭指揮をとっていたオルビスについては、ビューティケア事業の中で唯一増収を達成しており、引き続き堅調に推移。既存顧客の安定化による基盤の強化が進んでいるほか、直販以外で展開する外部チャネルが約20%の売上伸長率を達成した。オルビスでは、小林社長時代に、かつての通販ブランド≠ニいうカテゴライズから脱却し、付加価値のある高価格帯アイテムの売上比率を上げるなど、ブランディングの見直しを図ることで業績回復につなげてきた。オーストラリア産の原料を用いたオーガニック化粧品を展開するJurliqueブランドは、メーン市場であるオーストラリアおよび中国における市場環境の変化などを要因に苦戦が続いている。「DECENCIA」や「THREE」といったブランドを展開する育成ブランドは売上微減となった。このうち、DECENCIAについては、オフラインの出店など新たな顧客接点の創出を図り、売上高は前年同期比4.2%増と増収を達成した。
オルビスブランド以外、減収となった第2四半期だが、ポーラブランドも予断を許さない状況が続く。