宣講販、イベント会場のコロナ感染対策で指針

健取団が会員に通知「3密《回避など徹底
 新型コロナウイルス問題を受けて、健康関連取引適正事業団は4月23日、宣伝講習販売やイベント販売の会場における感染対策の指針を会員へ通知した。 いわゆる〝3密(密閉・密集・密接)〟状態を避けるため会場内で人と人の間に一定の間隔を空けることや、社員・来場者の健康チェックなどの実施を求める。 会場だけでなく、既存客を対象とした〝集い〟や友の会などにおいても同様の対応を求める。
 指針では、会場前で来場者による入場待ちの行列を作らせず、 お互いの間隔を約2㍍空けてもらうように通知。会場内では、来場者の間に1席ずつ程度の空間を設けること、窓をおおむね全開とし常に換気することをあげる。
 入場者が会場を出た後は、場内の手拭き消毒を行うとともに、会場まで来場者を送迎する営業車も1日1回以上、車内および車外を消毒することを求める。
 会場で対応にあたる営業社員については、毎日2回以上の検温と会場のオープン前の検温、マスク着用を徹底。来場者についても、マスク着用や入場前の検温、 体調確認に協力してもらい、上着用の場合や体温が37℃以上の場合、体調上良の場合は入場を控えてもらうようにする。
 また、会場の出入り口にアルコール消毒液を常備し、入場前に両手、手首等に使ってもらうよう求める。
 万が一、会場内での感染が判明したり、来場者が感染していたことが分かった場合は、速やかに都道府県もしくは保健所の指導に従うとともに、 会場の営業を直ちに中止することとしている。
 このほか、会員企業による事務所等での対応事例として、時差出勤の導入、自家用車や自転車、徒歩による出勤の推進、 テレワーク・在宅勤務による出勤人数の制限、出張の禁止と電話・ビデオ会議の活用などを紹介している。
 政府は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、床面積の合計が1000平方㍍を超える商業施設(生活必需品・サービスを販売・提供する場合を除く) の使用制限等を要請。一方、1000平方㍍以下の場合も制限への協力依頼や保健所による立入が行われる場合がある。